
~ 災害時に強い田舎づくり ~
BISAI-FARM
ビサイファーム


BISAI‑FARM(ビサイファーム)代表の 林昭子 です。
私たちは、「災害時に強い田舎づくり」を掲げ、被災地や地域コミュニティにおける食料の“自給の力”を育む活動を進めています。
地震や津波で交通・物流が寸断された際にも、地域で野菜を育てる力があれば、被災者の方々が食を確保できる可能性が高まると考えています。また、愛媛県では耕作放棄地率が全国でも高い水準にあります。私たちは、これら放置された土地を活用し、平時には地元農家さんと協力してこども食堂へ野菜を届け、非常時には炊き出しを支える体制づくりを目指しています。
今回、このクラウドファンディングを通じて、次のことを実現したいと考えています:
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耕作放棄地の再生・整備
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備蓄・緊急供給体制の構築
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地域住民・農家の力をつなぐ支援ネットワークの拡充
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BISAI-FARM法人化費用
これまでにも、津島エリアでの収穫作業や中学校での定植作業、他地域への支援物資提供など、様々な活動を行ってきました。 もし私たちの活動に共感していただけたらぜひ応援ご支援をいただけると嬉しいです。
■2024.03.05 NHK四国放送〈ひめぽん〉
BISAI-FARMの想い
私たちは、災害時にも「食」が絶えない地域をつくるため、避難所近くの耕作放棄地を活用して、地域の方々と共に農作物を育てる取り組みを進めています。
この活動を始めたきっかけは、被災地では、物流が止まり、水や米などの支援物資は届いても、野菜のような栄養価の高い生鮮食品がほとんど手に入らないという声が多くありました。その結果、避難所での生活が長引く中で、栄養不足による体調不良や、災害関連死といった深刻な問題が生じています。
「せめて少しでも、野菜が手に入る状況をつくれたら——」そんな思いから、地域で育てた野菜を備えておく仕組みづくりを志すようになりました。
また、日本全国で問題となっている耕作放棄地ですが、愛媛県はその耕作放棄地率が全国ワースト4位と、特に深刻な状況にあります。
“使われなくなった畑”が、“いのちを守る畑”へと変わる。そう信じて、子どもたちや高齢者、地元の農家さんと手を取り合い、少しずつ畑を耕し始めました。
この活動では、野菜づくりを通じて、子どもたちの食を支え、高齢者の孤立を防ぎ、そして何より「地域のつながり」と心の豊かさを育んでいます。野菜を育て、食べ、分け合うというシンプルな営みの中に、人と人とのつながり・安心感・役割のある暮らしが生まれています。
それは、地域に生きる一人ひとりのウェルビーイング(心身の健康と社会的な幸福)を支える土台にもなっていると、私たちは実感しています。災害が起きても、誰かが誰かを支えられる。そんな、強くて温かく、暮らす人たちが幸せを感じられる地域社会を目指しています。